2013年11月17日

読響チケットセンター(ちけっとぴあ)は酷過ぎるのではないか?(1)

コンサートの批評は、今どきは、批評家のものに限らず、ネット上でもいくらでもある。従って、オーケストラの演奏力については、日夜批評にさらされている。だが、オーケストラ事務局の事務能力については、あまり問題にされない。4月からの年度で会員券の継続をするオーケストラの2014年度への継続手続きが進みつつある今の時期、2013年4月からチケットセンターの業務をちけっとぴあに「業務委託」した読売日本交響楽団の不手際があまりにも目立つので、敢えて指摘することにしたい。

[時代の流れ?]
読響だけでなく、都響も今回の継続からネットでの手続きを行うようになった。事務局の合理化を図っていく上では、今後、このような流れは広まることが予想される。

[ネット手続き以前の問題@〜会員番号]
ネット手続きを行うためには、「会員番号」が必要になる。
これまで、チケット購入などの際に会員番号が明記されていたオーケストラはN響だけだったが、この秋から、読響、都響もネット手続きに伴って会員番号が各会員に通知された。
ちなみに、私の場合、N響はかつては「いつでも入れる」という意識で入ったりやめたりしていたが、B定期のサントリーホールへの移行(1998年9月)が明らかになった1996年からはずっと続けているため、現在の会員番号は「96」から始まる数字になっている。また、1977年1月から定期会員を続けている都響の場合、3桁の数字が送られて来た。担当者によれば、現在、大多数の会員は5桁の番号を持っているそうだ。当時は、現在のプロムナードコンサート(当時はファミリーコンサートという名で、東京文化会館以外の都内の会場も回っていた)などは会員制度(連続券)の対象外だっったから、おそらく、都響創立以来の会員に事務局が振ってきた番号がそのまま使用されたものと思われる。
これに対して、読響チケットセンター(ちけっとぴあ)は、会員に対して、「5340…」という10桁の番号を送ってきた。問い合せたところ、この最初の4桁は、ぴあのシステムの中で「読響」を意味する番号なのだそうだ。ぴあのシステムは、既に新国立劇場やジャパンアーツなど様々な劇場やマネージメント会社の業務も請け負って来ているから、これは理解できる。問題は、10桁のうちの残り6桁の意味がよくわからないことである。ちなみに25年来の読響会員の私の場合、5桁目は「1」である。もし5桁目から9桁目が歴代の会員に振られた番号で、最後の桁が誤操作を防ぐために割り振られた乱数であると解釈すれば、納得できない数字ではないのだが、だとすると、都響と同様に5桁の番号を持つ人がたくさんいるなら、システムの安定的な運用のためには、実質的な会員番号の部分を6桁に設定しなかった意味がわからない。

読響チケットセンターが割り振って来た会員番号がどのような意味を持つのかについては、今後、問い合わせをして、その結果を公表して行こうと思っているが、もし十分な考えなく、現在の会員に適当に割り振ったとしたら、大変な問題だ。

オーケストラの場合、1回限りの公演のチケットを売るマネージメント会社やホールとは顧客との関係が全然違う。ウィーン・フィルの定期会員券が親から子へと引き継がれて行くように、日本のオーケストラの演奏の質が高くなればなるほど、「親の代から」「祖父母の代から」引き継がれた会員券というものが出て来るかもしれない。長年、オーケストラの会員として聴いていると(私の場合、現在の最長は中学1年生で入った都響で、現在37年目である)、時々、ホール替えを経験することになる。現在持っている会員券も、途中で継続が途切れているもの(東響や日本フィルは上野で会員だった時とサントリーで会員だった時はつながっていない。現在は日本フィルは会員ではない。)もあるが、

都響 @AB両シリーズの開始に伴う席替え 
   ABシリーズのサントリー移行に伴う席替え
読響 定期演奏会のサントリー移行に伴う席替え
新日本フィル 東京文化会館からオーチャード移行とサントリー移行
       東京文化会館からすみだトリフォニー移行
N響 B定期のNHKホールからサントリー移行

を経験して来た。
例えば、こうしたホール移行の際などは、事務局が新しいホールでの座席を適切に提案しないと、席替えが収まらないだろう。その場合には、当然、優先順位が存在すると考えられる。例として、東京文化のようなホールから他のホールに移行する場合、1階の通路際座席が足りなくなることが考えられる。その場合の優先順位は、
@ 体に障害があるなど、社会的配慮が必要な方
A 長年の会員
の順であるのが当然だろう。例えば、30年間通路際に座っている会員と1年間通路際に座っている会員では、事務局が頭を下げてでも、後から入った方に通路際以外の席に移っていただくしかないのだと考える。

そもそも、事務局の業務委託をしてしまった場合、ホール替えのような事態に対応できないのではないかという危惧がある。
読響から今回割り振られた会員番号を見て、私がまず思ったのは、こうした事態に場当たり的な対応で望まれては困るということである。

[ネット手続き以前の問題点A〜担当者の経験不足]
新しいシステムを導入する場合、多少の不具合は人的対応でカバーするしかない。だが、問題は、担当者の経験不足で、顧客の側が何を気にするのか、十分に理解されていないことが問題だ。今回、都響の担当者とも読響(=ちけっとぴあ)の担当者とも電話で直接話をしているので、「あなたはオーケストラの定期会員券を買ったことがありますか?」という質問をしているが、答えは揃って「NO」である。

例えば、スーパーのレジのシステム変更を担当するSEなり会社側の担当者がスーパーで買い物をしたことがないという事態はまずあり得ないだろう。航空券の発券システムや鉄道の発券システムの担当者が飛行機や鉄道の切符を買ったことがないという事態も考えにくい。だが、オーケストラの定期会員券(連続券)は、誰もが買ったことがあるわけではない。経験のない担当者が、コンピューターの常識や、1回限りの興行のチケット販売の常識でシステムを設計しているから、やたらと問題が発生するのである。

今回はここまでにしよう。読響チケットセンターの問題点については、以後、続けて書くことにしたい。
posted by 英楽館主 at 20:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサートつれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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