2014年08月16日

酬恩庵再訪

P1010336a.jpg今朝の京都新聞を読んで、薪の一休寺で江戸時代の画家原在中(はらざいちゅう、1750〜1837)の「観音三十三身図」という掛け軸があり、今日まで公開されていると知ったので、あいにくの雨の中だったが、早速足を運んでみた。数年前の大晦日にもこの寺を訪れており、その際の様子も英楽館に書いた。今回は再訪である。
原在中の「観音三十三身図」は様々な姿態の白衣観音を描いたもの。それも見応えがあったけれど、絵だけでなく寺の建物などについても、観音図の公開に合わせて壇家の方の御奉仕による解説があったのが有り難かった。
前回訪ねた時も酬恩庵の庭園の写真を撮って英楽館に載せたのだけれど、庵を一周すると裏手にも枯山水の庭園があることを今回の解説で初めて知った。前回は大晦日という日程もあって、他に誰も拝観するお客さんがいない状態で、奥まで見ないで帰って来てしまったのである。まさしく「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」と実感。私は『徒然草』52段の仁和寺の法師のことを笑えなくなってしまった。
写真は庵の裏手の枯山水の庭園。
posted by 英楽館主 at 19:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

ジャン・エシュノーズ『ラヴェル』

P1010324a.jpgジャン・エシュノーズ著(関口涼子訳)『ラヴェル』
2007年10月19日 みすず書房刊

 毎日の仕事に追われているうちに暦は8月。立秋ももう目の前だ。よく「学校の先生はいいよなあ。夏休みが長いから!」などと言われるが、これは誤解も甚だしい。私の勤務校では夏期講習の真っ最中。私も、7月22日から8月7日までと8月18日以降、日曜日を除いて毎日、授業がある。しかも、国語教育の学会は「夏休み」がシーズンだから、このところ、日曜日ごとに自分が発表をしたり、司会をしたり、勤務校の仕事ではないけれど、十分に仕事。つまり週休2日でもなく休みなしに仕事をしなければならないのが「夏休み」なのだ。
 それでも、会議やら生活指導の当番やらの雑用から解放される分、少し気持ちに余裕が出る。目の前の課題に追われながらの調べ物ではない読書のための時間を少し見つけることのできる季節なのだ。
 この春から気になっていて、ようやくじっくりと読めたのがこの1冊。伝記・評伝ではなく、小説だが、作曲家モーリス・ラヴェルの晩年10年間を描いているから、登場人物にはピアニストのマルグリット・ロンやパウル・ヴィットゲンシュタイン、指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニなどが出て来る。トスカニーニなど、巨匠としてではなく、ラヴェルの作品を作曲者の好みと違うテンポで指揮してラヴェルをイライラさせた指揮者という脇役で登場するのが面白い。そしてラヴェルが晩年の10年間に描いた作品が当然話題になる。音楽好きには楽しい小説だ。
 作家のエシュノーズ(1947〜)の脚色を楽しみながら、せっかくだから、今年の夏はラヴェルの伝記も読んでみようかと思った。
posted by 英楽館主 at 07:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | わたしの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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