NHK交響楽団第1646回定期演奏会
指揮・ピアノ:オリ・ムストネン
(曲目)
ムストネン:『3つの神秘』
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲ニ長調
(ヴァイオリン協奏曲のベートーヴェン自身による編曲版)
シベリウス:交響曲第6番ニ短調
シベリウス:『フィンランディア』
この日は、東京フィルのオーチャード・定期のチケットを持っていたのだが、それはネットで他の方に譲ることにして、受け渡しの後、NHKホールへ。どうして「浮気」したかと言えば、それはシベリウスの交響曲第6番が聴きたかったからである。この曲は、N響も初めて演奏したのではないだろうか?
久しぶりに生で聴くと、いろいろな発見がある。4楽章構成で演奏時間は約30分。その間、フォルティッシモでガンガン鳴る瞬間はほとんどない。でも、この曲、意外に音量は出ているのだ。にもかかわらず、「うるさく」感じさせないオーケストレーションが施されている。演奏は、第1楽章の序奏で、ムストネンの指揮に、余芸で指揮をしている人にありがちな間の緩みが少しあったけれど、だんだんとオーケストラも曲の流れに乗って来て、しっかりと聴き応えがあった。特に第1楽章の主部は、早めのテンポが、夏のフィンランドを駆け抜ける風のように爽やかだった。
前半のムストネンの作品は、ちょっと物足りないが、嗜好はシベリウスの中でも6番に似ているところがある。『フィンランディア』は、やっぱりお客さんが盛り上がるなあというのが3階客席での実感。ベートーヴェンのピアノ協奏曲ニ長調は、申し訳ないけれど、何度聴いても、必ずヴァイオリンで聴き直したくなる。
【コンサートつれづれの最新記事】

