ブレゲンツへ
朝、6時に起床。7時過ぎにミュンヘンのホテルをチェック・アウトしてブレゲンツへ。
ブレゲンツは、両隣がスイスとドイツというオーストリア国境の町で、ボーデン湖に接している格好の夏の保養地です。
ミュンヘンからは車で2時間ほど、途中のパーキングエリアで給油したり、お店を覗いたりしながら、楽しいドライブでした。日曜の朝で道は空いています。
ブレゲンツでは、毎年夏にブレゲンツ音楽祭が行われています。私がここを取材するのは、2001年以来、隔年で4回目。湖上の舞台でのオペラが2年に1度新制作されるので、隔年で来ているのです。ザルツブルク音楽祭に行く日本人は多くても、ブレゲンツまで足を伸ばす人はあまり多くありませんが、オペラ以外の観光と組み合わせて楽しむにはとても楽しい場所です。今日はオペラのダブルヘッダー。午前11時から祝祭劇場でのブリテンの『ヴェニスに死す』、午後9時から湖上舞台でのプッチーニの『トスカ』。
どちらも楽しみにしていたのですが、芸術的に極めて高水準のすばらしい舞台だったのが『ヴェニスに死す』でした。ポール・ダニエル指揮で、演出は日本人のヨシ・オオイダ(漢字がわからないので問い合わせ中です)。詳しくは批評記事に書きたいと思いますが、これまでヴィスコンティの映画にはなかなかかなわないと思っていた歌劇『ヴェニスに死す』が、映画とは違った形で、観客の五感を刺激する舞台に仕上がっていました。私は、ブリテンのオペラは海外に出た時になるべく観るように選択してきたのですが、その中でも最も感激した舞台の1つです。写真は、祝祭劇場前の風景。
【2007年夏 ヨーロッパ旅日記の最新記事】


夏のヨーロッパをご堪能されているようで、なによりです。
ヨシ笈田演出の「ヴェニスに死す」は成功だったようですね。
彼は、ウィーンのフェストヴォッヘンで同じ作曲家の「カーリューリヴァー」を演出したのが、最初のオペラ演出だったように記憶しています。
かつては笈田勝弘の名前で、ピーター・ブルック劇団の重鎮として、「マハーバーラタ」などに出演していましたので、館主さまもよく御存知なのではありませんか。
最近の東京での出演作としては、ヨッシ・ヴィーラー演出、渡辺和子美術の「四谷怪談」がありました。
今朝成田着の飛行機で帰って参りました。
ヨシ笈田の情報、ありがとうございました。現地のアルファベット表記だと「大井田」かもしれないと思い、どうしたものかと思っていたところでした。ヨシ笈田については、『四谷怪談』の時に新聞のインタビュー記事もあるようなので、探してみたいと思っています。
それにしても、日本人ということを抜きにしてもブリテンのオペラとして最高の体験の1つでした。ブリテンの場合、とりわけ『ねじの回転』や『カーリュー・リバー』などの記憶に残る体験は小劇場での上演が多く、ブレゲンツの祝祭劇場の広さでは、あまりうまく行かないのではないかなどと事前に思ったりしましたが、全くの杞憂でした。
日本でも、こうした演出でブリテンが見られる日が早く来るといいですね。